グループ留学レポート(2015/11/6~11/16)Vol.7
11月14日(土)
気持ちの良い晴天となった土曜日は、カンテラの試合を観戦するため、朝からFCバルセロナのクラブ施設「Ciutat Esportiva Joan Gamper」へ。
この日の対戦カードは、FCバルセロナ《アレビンA》 – ダム《アレビンB》。

同年代の選手たちが見せる鮮やかなプレーに、子どもたちは試合のあいだじゅう「すごい!」「速い!」「俺もここでサッカーしたい!」と興奮の声をあげ、食い入るように戦況を見つめます。試合はFCバルセロナが圧倒的な強さを見せ、7-1で勝利しました。
ところでこの「Ciutat Esportiva Sant Joan Despì」の敷地内には、カンテラの練習・試合会場のほかにトップチームの練習場があります。トップチーム専用グラウンドは非公開となっているのですが、この日は「どうもメッシが自主練をしているらしい…」とのうわさが。4人はメッシに会えるかもしれない!という期待を抱いてエントランスで待ち構えていたのですが、残念ながらその姿を見ることはできませんでした。

がっくりと肩を落としていた4人でしたが、「お昼を食べて元気を出そう!」ということで、ここでランチライム。それぞれのホームステイ先で作ってもらったハムたっぷりのボカディージョ(サンドイッチ)を頬張りながら、「Annaの料理めっちゃうまいよ!」「Tinaさすがだなー!」と、それぞれのホストマザーをベタ褒め。すっかり元気が出た様子でした。
次なる目的地はカンプ・ノウ・ミュージアム。1週間前に見たFCバルセロナ戦で選手たちがプレーしていたピッチの真横に立つと、あの時の興奮がよみがえってくるようです。


トップチームの選手たちが実際に使用するロッカールームやピッチにつづく通路を見学するあいだ、子どもたちは常にハイテンション。クラブや選手個人の獲得したトロフィーが飾られた展示室では、バロンドールやゴールデンブーツの実物を見て「これ持って帰りたい!」と口を揃えていました。
そして最後に訪れたのは、バルセロナ最大のスポーツ専門店「フットボールマニア」。シューズやトレーニングウェアなどの品揃えに釘付けになるかと思いきや、4人が真っ先にむかったのは店内にある小さな人工芝ピッチ。置いてあったボールでサッカーを始めたかと思うと、他のお客さんも巻き込んで結局1時間以上もプレー。

観光で一日歩き回って疲れているはずなのに…あんなに「買い物したい」と言ってたのに…(笑)。最後の最後まで、頭の中はサッカーでいっぱいなんですね。
夜はそれぞれのホームステイ先に帰って夕食。Anna宅の最後のディナーは、得意料理のトマトソースかけごはん目玉焼き乗せ、サラダ、洋梨でした。
11月15日(日)
ついに出発の時。お世話になったホストマザーのAnnaさん、Tinaさんともお別れです。子どもたちが「Muchas gracias por todo.(今まで本当にありがとう)」と感謝を伝えると、ホストマザーたちは目を潤ませながら、熱いハグとキス。


最後は家の前から手を振る子どもたちに、バルコニーから身を乗り出して投げキッスを送ってくれました。
スペインでの9日間を終え、4人はこれから帰国の途につきます。ご家族のもとを離れて寂しい思いをしたり、楽しいことだけではありませんでしたが、本当にみんなたくましくなりました。日本に帰っても、ここで見たこと、感じたことを自分たちのサッカーに生かしていって欲しいと思います!
